「鳥人間コンテスト」とは、毎年7月末に滋賀県彦根市の松原水泳場(琵琶湖)で行われる「手作りの飛行機で空を飛ぼう」という夢を持った人々の祭典です。大会の模様は、実際の緊迫した雰囲気とは違い、おもしろおかしく編集され毎年8月〜9月ごろに「よみうりテレビ」にてバラエティー番組としてTV放送されています。

 この大会も今年で21年目、第21回大会を迎えることとなりました。これを書いている僕(津嶋)も今年で22歳、実は僕が生まれた時期に始まった長寿番組なんですね。

 開会式の模様

 開会式は、大会前夜に行われます。大会会長の挨拶、選手宣誓等が行われ、毎年数チームがぬいぐるみを着たり、のぼりを作ったりして場を盛り上げようと工夫しています。当然参加者全員がハイテンションなので、盛り上がることは言うまでもありません。

 大会前夜の湖岸では一晩中投光器の光がともり、機体の最終調整が行われています。

 大会当日

 鳥人間の朝は早く、パイロットの身体検査はAM6:00から、競技開始はAM7:00からです。この日になると周りの空気はぴりりと張りつめ、昨日の笑い声も殆ど聞こえなくなります。ここでは、TVとはまた違った真剣な鳥人間を見ることができるのです。

 応援団

 鳥コンのイベントの一つとして、応援団があります。毎年各チーム、派手な格好をしたり、小物を作ったりと工夫を凝らしています。最近の傾向として、「女性」を前面に出せば応援団がオンエアされる確率が高い(?)ようです。

 それぞれのフライト

 競技はプロペラ機→滑空機の順番に行われます。長距離飛行をねらうためには、実はこの飛ぶ順番が極めて重要な意味をなしているのです。風の弱く、気温が低い朝方、つまり順番が早いほうが長距離記録をねらいやすいことになります。しかし、この順番は前日の受付の際にくじ引きで決定されます。WindMill Clubは95年度大会では6番目(AM8:00ごろ)、96年、98年度度大会では13番目(AM9:00前後)のフライトでした。96年の場合、競技の開始時刻AM7:00では、無風であったにもかかわらず、AM9:00ごろには2.0m/s前後の風が吹いていました。数字で言われてもぴんと来ないかもしれませんが、あえて表現すれば、“そよ風”でしょうか。でも、こんな弱い風でも、30分飛んだとして単純計算すると3.6kmもの飛行距離の違いが生まれてしまうのです。

 閉会式の模様

 PM5:00ごろには、2日にわたる熱い(?)琵琶湖の祭典も終わりを迎えます。入賞者は、喜びで騒いでいますが、2日間の疲れを隠せないでもいます。しかし、その達成感あふれる笑顔には、心から「おめでとう、そしてお疲れさま」という言葉がでてくる爽やかさがあります。

 学生の琵琶湖は、ここでまだ終わりません。この日の夜は、琵琶湖の湖岸で、「花火」あり「いっき飲み」あり「プラットフォームからのダイブ」ありの長い長い1年間にためにためたうっぷんを爆発させます。ふつうの学生に戻るひととき(?)、苦労を共にしてきたメンバーだからこそ、うち明けられる悩み、ぼやき、この夜はみんな心から裸になってわめき、騒ぐのです。

 実際の鳥人間コンテストには、テレビでは味わえないまた違った感動があります。一度琵琶湖に足を運んでみられたらいかがでしょうか?多くの鳥人間たちの夢を、肌で感じることができると思います。



作成:津嶋 辰郎  加筆・編集:淀川 健悟